今週のイチオシ!

2007年11月19日 (月)

「越前がに」

越前がに

日本海で獲れる「ずわいがに」の中で、福井県沖で漁獲されるものを「越前がに」といいます。
福井県沖は、暖流と寒流が交じり合い、プランクトンが大量に発生する好漁場となっています。だからこの海域で獲れる「越前がに」は、肉質もよく、甘味も強く、大変美味しいのです。
その証が、爪につけられた「黄色いタグ」。
「越前がに」は、刺身はもちろん、焼きがに、かにしゃぶ、かに鍋と、どんな食べ方でも美味しいのですが、なんと言っても「茹でがに」が一番です!
今から12月いっぱいが、最高に美味しい時期です。お正月までに、是非一度、「黄色いタグ」の「越前がに」をお召し上がりください。
(鮮魚部・近海物チーム・谷口)

2007年11月12日 (月)

「せいこがに」

せいこがに

11月6日より、「ずわいがに漁」が解禁となりました。 
オスに比べて小型のメスは、プチプチとした卵=外子(そとこ)をたっぷり抱え込んでいます。 このメスのことを、福井では「せいこがに」といい、大変人気があります。 甲羅の中にある「赤いダイヤ」と呼ばれる「内子」(うちこ)は、絶品! 1月10日まで、1年のうちわずか2ヶ月しか食べることのできない、福井の冬の味覚です。 
ここ数年、だんだん型が小さくなってきているような気がして、心配です。
(鮮魚部・近海物チーム・谷口)

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2007年11月 5日 (月)

「水魚(みずうお・みずべこ)」

幻の魚「水魚」の正式名称は「ノロゲンゲ」といいます。底引き網漁の魚として、これまではあまり評価されませんでしたが、最近は、テレビや雑誌でも注目されるようになりました。

水魚(みずうお・みずべこ)

体全体が、ヌルヌルしたゼラチン質の粘液で覆われています。身は白身で淡白なため、見た目の不気味さとは異なり、色々な食べ方で美味しく食べることができます。輪切りにしてお吸い物にしたものがイチオシで、甘エビの頭を加えると、一段と甘味が増して美味しくなります。

干物

干物もこれまた絶品で、市場にも入荷します。まさに今が旬! 是非、一度お試しあれ。
(鮮魚部・近海物チーム・千本)

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2007年10月29日 (月)

「秋鯖(秋サバ)」

秋鯖

日本近海で獲れる真鯖(マサバ)は、夏に産卵した後たっぷりえさを食べて秋には丸々と太り、その粗脂肪率は、春の約2倍の20%にまで達します。だから、今の時期に獲れる「秋鯖」は1年中で一番美味しいのです!
その美味しさは、昔から「秋鯖は、嫁に食わすな!」と言われるほどで、鮮魚としてはもちろん、加工用の原料としても大変人気があります。

ここで、美味しい〆鯖(しめさば)づくりのポイント。

  1. 鮮度のよい秋鯖を3枚に卸し、腹骨を取り、軽く振り塩をして1時間おく。
  2. 浮き上がった水分をキッチンペーパーで丁寧にふき取る。
  3. 昆布を加えた酢に、1時間漬け込む。
  4. 酢からあげ、余分な酢をペーパータオルでふき取り、冷蔵庫で保存する。
  5. 食べる直前に薄皮と中骨を取って、適当な厚さに切る。
  6. お好みで、しょうが醤油やわさび醤油を添えて。

秋の魚のスーパースター「秋鯖」の「〆鯖」を、是非ご家庭でお楽しみください。         (鮮魚部・近海物チーム・西川)

2007年10月22日 (月)

「サワラ・サゴシ」

サワラとサゴシ

さわら酢〆

型の大きい物(1kg以上)をサワラ、それより小さい物をサゴシと呼びます。あまり知られていませんが、福井県のサワラ・サゴシの漁獲量は、なんと全国2位です!
サワラは魚偏に春と書いて鰆(サワラ)と呼びます。このことで旬は春と思われがちですが、
福井近海で獲れるサワラは、この秋の時期に一番脂がのって美味しくなります。鮮度の良い物は刺身やタタキでお召し上がりください。また焼き物にしてもとてもおいしくいただけます。
時期を同じくしてサゴシも獲れます。サイズが小さいため刺身には向きませんが、三枚おろしにして酢締めを行うなど、少し手を加えるととても美味しくなります。
(鮮魚部・近海物チーム・千本)

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2007年10月15日 (月)

「戻りガツオ」

戻りガツオ

春(3~4月頃)に獲れる鰹(カツオ)を「初ガツオ」というのに対して、秋(9~10月頃)に獲れるものを「戻りガツオ」といいます。春先から夏にかけて太平洋を北上し、北海道沖でUターンして、秋に三陸沖で獲れるものが、主にそう呼ばれています。
この時季、3~4kgに成長したものは脂も乗り、一番美味しくなると言われます。 また、栄養価にも優れており、血液をサラサラにするEPA、カルシウムの吸収を助けるビタミンD、高血圧予防に良いタウリン、その他タンパク質、DHA等、健康に欠かせない成分を豊富に含んでいます。
タタキはもちろんのこと、お刺身にしてもカツオの美味しさを充分に味わっていただけます。
(鮮魚部・刺身物チーム・佐々木)

2007年10月 9日 (火)

「若狭ガレイ」

若狭ガレイ   

赤ガレイと並んで福井を代表するカレイで、標準和名をヤナギムシガレイといいます。
福井では、春と秋~冬に底引き網漁で漁獲されます。鮮魚としてよりも、高級干物として出回ることが多く、関東では「柳ガレイ」関西では「笹ガレイ」と呼ばれています。
淡白な身の味わいと薄い皮の香ばしさの、なんとも絶妙なバランス。お酒にはもちろんのこと、あったかいご飯にもぴったり。
最近は、脂の多い魚が好まれますが、若狭ガレイの上品な美味しさをぜひ堪能してください。
(鮮魚部・近海物チーム・千本)

2007年10月 5日 (金)

「赤ガレイ」

赤ガレイ

底引き網漁で漁獲される魚の中でも、特に人気のある魚で、笹ガレイ(若狭ガレイ)と並んで、福井を代表するカレイです。
数あるカレイの中でも、癖がなく、食べやすいことが大きな特徴です。体の白い面(眼のない側)が血が滲んだように赤くなることから、赤ガレイと呼ばれています。塩焼きや煮付けにして食べるのが一般的ですが、素焼きにして、醤油をかけて食べるのは、福井流。小さいものは、一夜干や唐揚げにしても、OK!
このカレイの卵は、魚の中でも1位2位を争う美味しさで、煮て良し、焼いて良し。お腹に卵を持った赤ガレイは絶品!
(鮮魚部・近海物チーム・西)

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2007年10月 1日 (月)

「甘えび」

甘エビ

学名をホッコクアカエビといいますが、福井では「甘えび」とか「赤えび」といわれています。
1年中漁獲されますが、旬は秋から冬です。漁場が近く鮮度抜群なので、刺身や寿司にして食べられますが、文字通り、その身の「甘さ」が最大の特徴です。もちろん、殻ごと油で揚げても美味しくいただけます。
興味深いのは、4歳までは雄として成熟し、その後はすべて雌に性転換します。寿命は10年くらい。産卵期は3~4月で、エメラルドグリーンに輝く卵は、塩辛などにして食べると、また格別です。
(鮮魚部・近海物チーム・田中)

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