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2007年10月

2007年10月29日 (月)

「秋鯖(秋サバ)」

秋鯖

日本近海で獲れる真鯖(マサバ)は、夏に産卵した後たっぷりえさを食べて秋には丸々と太り、その粗脂肪率は、春の約2倍の20%にまで達します。だから、今の時期に獲れる「秋鯖」は1年中で一番美味しいのです!
その美味しさは、昔から「秋鯖は、嫁に食わすな!」と言われるほどで、鮮魚としてはもちろん、加工用の原料としても大変人気があります。

ここで、美味しい〆鯖(しめさば)づくりのポイント。

  1. 鮮度のよい秋鯖を3枚に卸し、腹骨を取り、軽く振り塩をして1時間おく。
  2. 浮き上がった水分をキッチンペーパーで丁寧にふき取る。
  3. 昆布を加えた酢に、1時間漬け込む。
  4. 酢からあげ、余分な酢をペーパータオルでふき取り、冷蔵庫で保存する。
  5. 食べる直前に薄皮と中骨を取って、適当な厚さに切る。
  6. お好みで、しょうが醤油やわさび醤油を添えて。

秋の魚のスーパースター「秋鯖」の「〆鯖」を、是非ご家庭でお楽しみください。         (鮮魚部・近海物チーム・西川)

2007年10月22日 (月)

「サワラ・サゴシ」

サワラとサゴシ

さわら酢〆

型の大きい物(1kg以上)をサワラ、それより小さい物をサゴシと呼びます。あまり知られていませんが、福井県のサワラ・サゴシの漁獲量は、なんと全国2位です!
サワラは魚偏に春と書いて鰆(サワラ)と呼びます。このことで旬は春と思われがちですが、
福井近海で獲れるサワラは、この秋の時期に一番脂がのって美味しくなります。鮮度の良い物は刺身やタタキでお召し上がりください。また焼き物にしてもとてもおいしくいただけます。
時期を同じくしてサゴシも獲れます。サイズが小さいため刺身には向きませんが、三枚おろしにして酢締めを行うなど、少し手を加えるととても美味しくなります。
(鮮魚部・近海物チーム・千本)

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2007年10月15日 (月)

「戻りガツオ」

戻りガツオ

春(3~4月頃)に獲れる鰹(カツオ)を「初ガツオ」というのに対して、秋(9~10月頃)に獲れるものを「戻りガツオ」といいます。春先から夏にかけて太平洋を北上し、北海道沖でUターンして、秋に三陸沖で獲れるものが、主にそう呼ばれています。
この時季、3~4kgに成長したものは脂も乗り、一番美味しくなると言われます。 また、栄養価にも優れており、血液をサラサラにするEPA、カルシウムの吸収を助けるビタミンD、高血圧予防に良いタウリン、その他タンパク質、DHA等、健康に欠かせない成分を豊富に含んでいます。
タタキはもちろんのこと、お刺身にしてもカツオの美味しさを充分に味わっていただけます。
(鮮魚部・刺身物チーム・佐々木)

2007年10月13日 (土)

「市場見学会」

10月13日(土)11:00~14:00に、福井市中央卸売市場の市場見学会が開催されました。
水産部門では、福井県、福井市、荷受、仲卸、その他の団体が協力して展示や即売会を行い、久しぶりの市場開放を楽しみにしていた約4,000名の来場者でにぎわいました。

大型クラゲ(エチゼンクラゲ)は大人気、初めて見る人、触る人。

地元の魚の展示コーナーでは、芭蕉カジキの見事な背びれにびっくり。

名人のハマチの捌き方を真剣な眼差しで見入る来場者。

地元の甘えび、ハマチ、産地直送のサンマなどの安売りが、超人気!の鮮魚即売コーナー。

サワラ、塩マス、ホタテなどの試食品が、あっという間になくなった展示・試食コーナー。

地元のハマチの刺身とともに、試食で人気のあった旬のサンマの刺身。

2007年10月11日 (木)

「お魚供養」

Sakanakuyou

10月11日(木)に、福井市中央卸売市場の水産物部卸売市場にて「お魚供養」を行いました。
「お魚供養」は、日ごろ私たちの貴重な栄養源としてその生命を捧げてくれる魚達に感謝し、その霊をねんごろに供養するとともに、大漁や魚の安定供給、海の安全を祈願する儀式です。当日は、7:00より水産関係者約130名が参列し、ご焼香をしました。
私たちも魚達の生命を頂いているという感謝の気持ちを忘れずに、食卓にのぼった魚達を美味しくいただきましょう(^▽^)ノ

「商品展示商談会」

9月27日(木)に、福井市中央卸売市場特設会場で、専門家向けの商品展示商談会を開催しました。 

E01

毎年秋に開催している展示会も、今年で8回目。 「海老」「鮭鱒」をはじめ、「鮮魚」「かに」など9つのブースに約500品目の商品を展示し、試食品も豊富に取り揃えて、お客様をお迎えしました。

E04

特に人気の高かったのは、「地元産品」ブース。

E02

漁獲高は全国第2位であるにもかかわらず、県内ではあまり知られていない「サワラ」にスポットを当て、刺身やたたき、酢〆、寿司…等、いろいろな形で試食していただきました。 その他にも、「赤ガレイ」「笹ガレイ」「甘えび」「ハタハタ」「アジ」「メギス」など、「福井の魚」とその「加工品」に多くの方が興味を示しておられました。

E03

また、おせち料理、魚卵、蛸、フグ、鍋物セットなどを集めた「年末」ブースや、全国漁港祭りと銘打って、各地の干し魚を集めた「塩干品」ブースも人気を集めました。

E05

来場された方は、約600名。 来年もまた、秋に開催する予定です。

2007年10月 9日 (火)

「若狭ガレイ」

若狭ガレイ   

赤ガレイと並んで福井を代表するカレイで、標準和名をヤナギムシガレイといいます。
福井では、春と秋~冬に底引き網漁で漁獲されます。鮮魚としてよりも、高級干物として出回ることが多く、関東では「柳ガレイ」関西では「笹ガレイ」と呼ばれています。
淡白な身の味わいと薄い皮の香ばしさの、なんとも絶妙なバランス。お酒にはもちろんのこと、あったかいご飯にもぴったり。
最近は、脂の多い魚が好まれますが、若狭ガレイの上品な美味しさをぜひ堪能してください。
(鮮魚部・近海物チーム・千本)

2007年10月 5日 (金)

「赤ガレイ」

赤ガレイ

底引き網漁で漁獲される魚の中でも、特に人気のある魚で、笹ガレイ(若狭ガレイ)と並んで、福井を代表するカレイです。
数あるカレイの中でも、癖がなく、食べやすいことが大きな特徴です。体の白い面(眼のない側)が血が滲んだように赤くなることから、赤ガレイと呼ばれています。塩焼きや煮付けにして食べるのが一般的ですが、素焼きにして、醤油をかけて食べるのは、福井流。小さいものは、一夜干や唐揚げにしても、OK!
このカレイの卵は、魚の中でも1位2位を争う美味しさで、煮て良し、焼いて良し。お腹に卵を持った赤ガレイは絶品!
(鮮魚部・近海物チーム・西)

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2007年10月 1日 (月)

「甘えび」

甘エビ

学名をホッコクアカエビといいますが、福井では「甘えび」とか「赤えび」といわれています。
1年中漁獲されますが、旬は秋から冬です。漁場が近く鮮度抜群なので、刺身や寿司にして食べられますが、文字通り、その身の「甘さ」が最大の特徴です。もちろん、殻ごと油で揚げても美味しくいただけます。
興味深いのは、4歳までは雄として成熟し、その後はすべて雌に性転換します。寿命は10年くらい。産卵期は3~4月で、エメラルドグリーンに輝く卵は、塩辛などにして食べると、また格別です。
(鮮魚部・近海物チーム・田中)

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