「わかめ」
桜前線が近づく3月下旬より、福井県の沿岸部でも「天然わかめ」が大きく育ち、食べごろとなります。
「わかめ」は、「若布」「若芽」「若女」とも書き、昔から若さを保つ食品として珍重されてきました。 海草の中で最も多くのカルシウムを含み、新陳代謝を活性化するだけでなく、ヨード、ミネラル、ビタミン類をも豊富に含んだ、まさに「健康食品」です。
美味しい食べ方は、「生わかめ」ならさっと水洗いし、適当な大きさにカットしてシャブシャブの要領で湯にくぐらせて、ポン酢や生姜醤油を付けてお試し下さい。 「塩漬け」していない「生」の「わかめ」はこの「旬」の時にしか味わえません。 シコシコした歯ざわりと磯の風味が、よりいっそう際立ちます。
福井県の名産「粉わかめ」や「板わかめ」は、この「生わかめ」を干し上げたものです。この時期、海岸沿いの漁師町では、至る所でこの「わかめ」を干す風景が見られます。 そうやって、ようやく厳しい冬の日本海も、穏やかな春の装いになってきます。
(特殊 塩干部・特殊チーム・酒井)