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2008年5月28日 (水)

「近海の本マグロ」

近海の本マグロ

日本近海で獲れる「本マグロ」は、同じ「本マグロ」でも、地中海(スペイン)やボストン沖(アメリカ)で獲れる大西洋の「本マグロ」通称「ジャンボ」とは、骨格や身の着き方が異なります。 また、大西洋の「本マグロ」は、腹上に赤身が多く、脂が強いのに対して、日本近海の「本マグロ」は、脂がすっきりしていて食べやすいのが特徴です。

回遊魚である「本マグロ」は、日本近海では台湾周辺で産卵し、暖流(日本海流・対馬海流)とともに、餌となる「いか」や「いわし」や「さんま」を追って、日本列島を沿うように北上し、青森・大間などでは、夏~冬にかけて漁獲されます。 4~6月にかけて、この北上途中の「本マグロ」が、福井近海の定置網で漁獲されます。 今年は、50~60キロサイズが中心で、昨年よりも多く見られています。

最大の特徴は、なんと言っても「鮮度の良さ」です。 まだ、身が「活きている」うちに販売されるために、特に赤身の「サク」は、縮れて変形することがあります。 新鮮なうちは、「本マグロ」の「赤身」独特の香りと酸味が味わえますし、時間が経過して熟成が進むと「甘味」が出てきます。 近海の「本マグロ」は、この「2つの味」を楽しんでいただける逸品です。
(鮮魚部・刺身物チーム・桑原)

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