「数の子」
数の子は元々アイヌに由来していると言われています。ニシンはアイヌ語で「カド」。
「カドの子」が転じて「数の子」になったといわれています。
昔は数の子を干して乾燥させ、保存食として利用しました。戦前は数の子の乾燥品が主流でしたが、現在は加工しやすく家庭でも扱いやすい塩数の子や味付数の子が主になっています。
子孫繁栄を願った縁起物として正月のおせち料理に欠かせない数の子はニシンの卵巣を塩蔵、もしくは乾燥させた加工品です。北海道でのニシン漁獲高が減るにしたがって数の子は高価になり、「黄色いダイヤ」とも呼ばれるようになりましたが、近年アメリカやカナダからの輸入が増え、高めながらも価格は安定しました。
数の子にはたんぱく質が含まれるほか、脂質、抗酸化力を持つビタミンEなどが豊富です。
食べる機会がなかなかないかも知れませんが、お正月に数の子独特のポリッとした歯ごたえある食感を味わってみたらいかがでしょうか。
(特殊・塩干部 塩干チーム 小澤)
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