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2008年11月25日 (火)

「せいこがに」

(左)オスよりはるかに小さい「せいこがに」、(右)今にもお腹からあふれそうな「外子」    

 11月6日に「ずわいがに漁」が解禁になりました。福井の市場でもずわいがにが並びます。オスの「ずわいがに」の甲幅は15cm程になりますが、メスの「ずわいがに」はその半分程にしかなりません。メスの「ずわいがに」が小さいのは、短期間に産卵、抱卵、幼生放出を繰り返すので脱皮ができないため、と言われています。

 「ずわいがに」は、オスとメスの大きさが極端に違うため、地域によって呼び名が異なります。「松葉がに」、「間人(たいざ)がに」、「よしがに」などはオスの呼び名で、「めがに」、「こうばこがに」、「おやがに」などがメスの呼び名です。福井ではオスを「ずわいがに」、「越前がに」、メスを「せいこがに」といいます。

 オスの「ずわいがに」と比較するとメスの「せいこがに」の値段は数段安くて、家庭でも手軽に味わうことができると思います。実際、私も昔からこの季節になるとよく「せいこがに」を食べています。

 「せいこがに」の特徴と言えば、赤い「外子(そとこ)」とオレンジ色の「内子(うちこ)」です。外子はプチプチとした食感が楽しめ、内子は一度食べると癖になる味で、お薦めの珍味です。

 「せいこがに」は、資源保護のため1月10日までしか漁獲できません。解禁日からのこの2ヶ月の間に、是非一度お試し下さい。
(鮮魚部・近海物チーム・数馬)

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