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2008年7月28日 (月)

「キジハタ」

キジハタ

 鮮やかな橙色の斑点が特徴的な「キジハタ」は、福井では「ナメラ」や「アコウ」などと呼ばれるハタ科の魚です。 総じて味の良いハタ科の中でも「キジハタ」の食味は格別で、市場では高値で流通しています。

 この魚は性転換する魚で、生まれた時には両方の生殖器を持っています。 始めはメスとして成長する事が多いのですが、大きくなるとオスに転換していきます。 しかし、縄張りに強いオスがいるとオスに転換はせず、メスしかいなければオスに転換し、産卵活動をするといわれています。

 このように子孫繁栄に対して柔軟な対応ができるのですが、年々生息数は減少しています。 しかし、美味で知られるキジハタは人気があり、各地で養殖技術の研究が盛んに行われています。

 旬は夏。 主に刺網・釣り・定置網漁で漁獲されます。 白身で歯ごたえがあり刺身に適しています。 お勧めは薄造り。 ポン酢にネギと紅葉おろしを入れて包むようにして食べるのが最高!

 残ったアラやカマの部分は塩焼きにして! また鍋も絶品なので、暑い夏はチリ鍋にしていかがですか。
(鮮魚部・刺身物チーム・山下)

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